〜The Argyle Library Egg ~ 国立科学博物館
●アーガイル鉱山から産出した希少なピンクダイヤモンドとカラーレスダイヤモンドを18金に贅沢にちりばめた宝飾品
●ロシアのインペリアル・イースター・エッグの伝統に倣った卵形の宝飾品は、鉱山の名前と内部の意匠に因んで The Argyle Library Egg と称されています
国立科学博物館HPより
ということで. 石の価値が分からない人間が「科学的にも重要なダイヤモンドである」とされる「ピンク ダイヤモンド」を観てまいりました💎 ww
目次
●きっかけ

石の価値が理解できないのに,「金の卵」を見に行こうと思ったきっかけは 以前
●『カルティエ、時の結晶』展(2019年)
●アニメ「Dr.STONE」
に影響をうけたから.

重量:約 23kg(内、18K 金 約 15kg)
ダイヤモンド総量約 435 カラット(内、ピンクダイヤモンド 348 カラット)
国立科学博物館HPより
『カルティエ、時の結晶』展(2019年)

2019年に東京・国立新美術館で開催された『カルティエ、時の結晶』展に行った時
新素材研究所の杉本博司氏と榊田倫之氏が構成を手掛けた会場は、単なるハイジュエリーのアピール・展示ではなく、会場全体の空間・素材・ハイジュエリーetc…それら全てがお互いを引き立て合い、気高く美しく優しく気持ちよく、細部までこだわりぬいて洗礼された「芸術的空間(インスタレーション)」となりカルティエの職人技のすばらしさを際立たせていました.
中でも空間を贅沢に使った日本古美術とハイジュエリーのコラボには驚いた記憶があり. 全体的にハイジュエリーを観に行ったというより、伊勢神宮級の超×3スペシャルな一流の匠の技・芸術を観た深みといいますか感動がありました.

第2章「フォルムとデザイン」で栃木県産の大谷石約550本を大胆に積み上げ迫力満点の土台の中で繊細な輝きを放つカルティエの宝石たち.
その中で、ひときわ華麗に繊細なまぶしい輝きを放つ2つの宝石に心打ちぬかれ圧巻で. あまりの高貴さにしばらくその場から動けなくなり、有無いえぬほど心魅了されたことが今でも心に残っています.
総出品数300点のうち半分が個人所蔵を占めるというかつてない展示.
ガラスケースに重ねた自身の手やガラスに映る姿とは全くかけ離れた、言葉にならない宝石の華麗なありさまに「この輝きを当たり前に身にまとえる指や胸元、その肌の美しさ、その気品(生き様)とは… …実際に目の前にした時… …いったいどれほどのものなのだろう… ….」と考えてみても、わたくしには想像がおよびませんでした.(泣笑+)
ジュエリーを飾る土台となる「トルソー」の素材は、樹齢1000年の屋久杉や神代欅の古木を仏師が1つひとつ丹精込め手彫りした特注品. 硬さの中にやさしい温かみを醸し出すとても素晴らしい時空間でした.

おすすめHP 美術手帳 という素晴らしい体験ができた記憶と

アニメ「Dr.STONE」
それまで鉱物に対してパワーストーン的な薄知識しかなく「どこかの誰かが石を売るためにつけたこじつけで、使用する本人がどこまで本気で信じるか(意志の力の問題)ってことでしょう」という曲がったものの見方だったため、「鉱物」に興味が持てずにいましたが
アニメ「Dr.STONE」を観て(化学をよく知らない私でもツッコミどころ満載だけど(ww))
サバイバルな石の時代から近代文明まで200万年一気にかけあがる・世界を取戻すために0から文明をつくりだそうと試行錯誤していく姿が面白く「化学や鉱物の世界ってこうゆうことだったんだ!」「こうやって作られていくのか!」と
はじめて現実的(身近)な側面からの科学技術の創意工夫の楽しさに触れることができ
・こどものころ知りたかった~!ww
・「鉱物」の世界について少しずつ興味をもっていきたいな
と感じていたので、今回のピンク ダイヤモンド (アーガイル ライブラリー エッグ)で、どんな体験ができるかな?とのぞきに行ってみました💎
アーガイル ライブラリー エッグ

書店好きな身としては「卵の中身は図書館」というチョイスがうれしすぎて. 確かに. 「卵=DNA図書館」でありますな. なんて脳内会話してよろこんでいましたww
「金の卵」誕生までの物語、職人技術やデザイン選択などの過程を知りたいな…✨ …

「アーガイル産ですって!✨」と反応し、嬉々として観覧される女性たちや
「アーガイル産のピンクダイヤは~ … ~….」とダイヤモンドや会社など、あらゆる詳細知識を、同伴されている女性に永遠と教えてあげている男性の横で
重量約23㎏(内,18K約15kg)をみて「うん、10gのお米2袋ちょいの重さね」と、庶民感覚でしか考えられないコメントがでてくる筆者ww 10㎏の感覚基準がお米…ww

「ダイヤモンドは地下150㎞よりも深い超高圧・超高温の環境下で生成…(省略)、人類がたどり着くことができない地球深部の様相を伝える… / ピンクダイヤモンドは地球の本質を知る鍵となる学術的にも大変貴重な鉱物」(上記写真より)
の説明は以前このブログでもご紹介した書籍「地球の中に潜っていくと…」が役に立ってくれました.
宝石としての色や数の希少性の魅力といった「限定心理」に、全くといっていいほど反応できず興味を持てない、かなしいほどのロマンや色気のなさを自他共に認める人間でも、↑このフレーズからなら楽しく思えるから、あら不思議.✨(悲笑+)

終掘して供給が途絶えさらに人気が高まっているピンクダイヤモンドよりも、終掘したアーガイル鉱山の様子が知りたくて「行ってみたい!」とうずうずする、個性あふれる筆者… ww

展示情報(上の写真)をまとめると
アーガイル ライブラリー エッグは
⚫︎オーストラリアのアーガイル鉱山産の高貴で強烈な美しさを持つ希少なピンクダイヤモンドを贅沢に使った世界最大級の宝飾品
⚫︎アーガイルダイヤモンド社とクチンスキー ジュエラーズ社との連携により製作(1990年3月完成)後、世界の主要都市で巡回展示
⚫︎マブチモーター株式会社の創業者馬渕健一氏の蒐集品となり、継承した馬渕喬・麗子夫妻が素晴らしい宝飾品が広く観覧されることを望まれ、学術的価値を考慮し研究機関でもある国立科学博物館へ寄贈
⚫︎今後、 国立科学博物館の収蔵品として学術的な研究や展示に活用されていく
とのことで、国立科学博物館の収蔵品となったため、ピンクダイヤの具体的な形成過程の解明研究後に、またいつかお目にかかれる時があるかもしれないと期待しています.
次にお目にかかれる時までには
「地質作用がどのように化学結合を形成しピンクダイヤの発色因となったのか」が分かることで、「どんな風に私たちの生活に影響をもたらすのか?」ということを、うっすらでも、自分の頭で想像してみれるように成長できてたいな… と感じました✩⃛∗*゚






See you♡🐈